時間割コード
Registration Code
0012412
科目区分
Course Category
基礎セミナー
First Year Seminar
科目名 【日本語】
Course Title
基礎セミナー
科目名 【英語】
Course Title
First Year Seminar
使用言語
Language Used in the Course
日本語
テーマ(基礎セミナーのみ)
Theme of First Year Seminar(First Year Seminar Only)
法と社会をめぐる諸問題についてのディスカッションとディベート
担当教員 【日本語】
Instructor
原田 綾子 ○
担当教員 【英語】
Instructor
HARADA Ayako ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
Ⅰ 火曜日 4時限
I Tue 4


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course [JPN]
少人数のセミナーの形式で,大学で学び研究するための最も基本的なスキル(コモン・ベーシック)としての読み(文献調査,考察,検討),書き(まとめ,報告書作成),話す(討論,発表)を中心とした多面的な知的トレーニングを行います。さらに「知の探究のプロセス」と「学問の面白さ」を学び,自立的学習能力を身につけることを目的としています。教員の研究分野に応じて多様なテーマが用意されています。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course [ENG]
This course is conducted in the form of a seminar with small groups. We will provide multifaceted intellectual training focused on reading (literature research, consideration, examination), writing (summary, report writing), and speaking (discussion, presentation) as the most basic skills (common basic) for learning and studying at university. Through this, our goal is to learn the "process of knowledge exploration" and "the fun of learning" and to acquire the independent learning ability. A wide variety of themes are prepared according to the research field of the instructors.
授業の達成目標 【日本語】
Objectives of the Course [JPN]
コモンベーシックとしての読み、書き、話す能力のかん養を図るとともに、様々な問題について異なる意見がありうることを理解し、その中で、より説得力のある議論を行うための基礎的なスキルを身につけることを目標とする。
授業の達成目標 【英語】
Objectives of the Course [ENG]
授業の内容や構成
Course Content or Plan
この授業の担当講師が専門とするのは、「法社会学」という学問である。法社会学は、社会における法の働きに注目し、その実情を社会科学的な手法によって把握するとともに、社会の中に位置づけられた法や法制度のあり方について理論的な考察を行う学問である。いわゆる実体法学が主として関心を寄せてきた法規範の内容だけでなく、そうした法規範の背後にある市民の意識、裁判などの法規範を実現させるための仕組みが現実に作動するプロセス、行政の執行過程や住民の参加、弁護士などの法律専門職の役割、裁判や裁判以外の紛争解決の仕組みの機能や利用状況、訴訟や法制度を利用する当事者の意識や行動など、法と社会をめぐる多様な問題に焦点を当てるものとなっている。

この授業では、法社会学の初学者向けテキスト『ディスカッション法と社会』を教科書として、現代の法と社会をめぐる具体的な諸問題についての基本的な知識を獲得するとともに、関連するトピックに関するディスカッションとディベートを実施する。テキストにおいて取り上げられているテーマは、
子どもと法(児童虐待への対応)、教育(いじめ対応とその「法化」)、家族とジェンダー、労働と社会保障、高齢者、地方自治体と住民、まちづくりと法、医療と法、裁判を通じた法の形成、司法への市民参加などである。

大まかに、授業は以下のような流れで実施する予定である。

Ⅰ. イントロダクション

   講義内容の説明・自己紹介・アイスブレイク

Ⅱ. コミュニケーションワークショップ/ミニ・ディスカッション

   III, IVの活動にむけた準備運動として

Ⅲ. ディスカッション

   テキスト「ディスカッション法と社会」を利用して、ディスカッションのトピックの選択(5題程度)、
   文献学習による事前準備と、教室でのディスカッション実施

IV. ディベート

   ディベートの実施方法の解説
   ディベートの論題を決定、チーム分け
   ディベート準備、ディベート実施 (2題程度)
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
法と社会をめぐる諸問題について、参加者が積極的に学習し、活発に議論をする場にしたいと考えている。自ら学ぼうとする意欲のない学生には、受講を勧めない。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
目安として、授業中の活動への参加の積極性や態度(2割)、グループワークへの貢献(3割)、講義中に指示する提出物(2割)、最終レポート(3割)。ディスカッションを中心とする基礎セミナーの授業では、出席して授業に参加することが非常に重要であるので、3回以上講義を欠席した者は、成績評価において大幅に減点することとする。
教科書
Textbook
飯考行編著(2024)『ディスカッション法と社会』八千代出版.
参考書
Reference Book
平田オリザ(2001)『対話のレッスン』小学館.
梅棹忠夫(1969)『知的生産の技術』岩波書店(岩波新書).
外山滋比古(1986)『思考の整理学』筑摩書房(ちくま文庫).
課外学修等
Study Load (Self-directed Learning Outside Course Hours)
ゼミでのディスカッションやディベートを行うための準備として、授業外の時間で、文献の収集、講読、ディスカッション用のメモや資料の作成などの作業を、各自(またはグループで)行ってもらう。
注意事項
Notice for Students
授業に関するアナウンスはTACTを通じて行う。TACTの本授業のメンバー登録について個別の対応が必要な者は、担当教員に連絡すること。
本授業に関するWebページ
Reference website for this Course
担当教員からのメッセージ
Message from the Instructor
主体的な学習を行うためには、様々な問題に関心を張り巡らす「アンテナ」が必要です。自分の関心のあるテーマがわかっている人は、それについて、信頼できるメディアや図書などで、日ごろから情報を集めるようにしてください。そうしてたまった情報がやがて発酵し、研究の種(問い)となります。自分の関心がまだはっきりしない人は、様々な領域、ジャンルの本を広く読んでみてください。なぜだかよくわからなくても面白いと思ったところ、何か引っかかったところが、あなたの関心のありか(少なくともそれに近いところ)です。自分の学びの種をゆっくり温める作業は楽しいものです。時間のある1年生の間に、ぜひそうした作業を行ってほしいと思います。
実務経験のある教員等による授業科目(大学等における修学の支援に関する法律施行規則に基づくもの)
Courses taught by Instructors with practical experience
授業開講形態等
Lecture format, etc.
A-1)対面授業科目(対面のみ)
対面授業の場合の講義室は、時間割B表(名大ポータル>教養教育院ページ掲載)を確認すること。