時間割コード
Registration Code
0012517
科目区分
Course Category
基礎セミナー
First Year Seminar
科目名 【日本語】
Course Title
基礎セミナー
科目名 【英語】
Course Title
First Year Seminar
使用言語
Language Used in the Course
日本語
テーマ(基礎セミナーのみ)
Theme of First Year Seminar(First Year Seminar Only)
遺伝子を使うと何がわかる? 何ができる?
担当教員 【日本語】
Instructor
石黒 澄衞 ○
担当教員 【英語】
Instructor
ISHIGURO Sumie ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
Ⅰ 火曜日 5時限
I Tue 5


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course [JPN]
少人数のセミナーの形式で,大学で学び研究するための最も基本的なスキル(コモン・ベーシック)としての読み(文献調査,考察,検討),書き(まとめ,報告書作成),話す(討論,発表)を中心とした多面的な知的トレーニングを行います。さらに「知の探究のプロセス」と「学問の面白さ」を学び,自立的学習能力を身につけることを目的としています。教員の研究分野に応じて多様なテーマが用意されています。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course [ENG]
This course is conducted in the form of a seminar with small groups. We will provide multifaceted intellectual training focused on reading (literature research, consideration, examination), writing (summary, report writing), and speaking (discussion, presentation) as the most basic skills (common basic) for learning and studying at university. Through this, our goal is to learn the "process of knowledge exploration" and "the fun of learning" and to acquire the independent learning ability. A wide variety of themes are prepared according to the research field of the instructors.
授業の達成目標 【日本語】
Objectives of the Course [JPN]
DNA鑑定、遺伝子治療、ゲノム編集など、いまや遺伝子やDNAは身近な言葉です。でも「DNAと遺伝子の違いは?」という問いに正確に答えるのは案外難しいかもしれません。このセミナーでは実際にDNAを用いた実験を行いながら、遺伝子とは何か、遺伝情報を利用すると何がわかるのか、遺伝子操作やゲノム編集とはどういうものか、どのような可能性や危険性がありうるのか、など、遺伝子とDNAの問題を掘り下げて理解するための基礎知識を取得し、合わせて主体的学習力と総合的思考力、およびプレゼンする能力を身につけることを目標とします。
授業の達成目標 【英語】
Objectives of the Course [ENG]
In this course, students will acquire basic knowledge of genes and DNA through occasional experiments, presentations, and discussions related to DNA technologies and applications.
授業の内容や構成
Course Content or Plan
1.はじめに
・自己紹介プレゼンを作ろう。

2.遺伝子を身近に感じてみよう
 DNAを使った基本的な実験を三つ行います。「大腸菌の遺伝子組換え」「ブロッコリーからのDNA抽出」「PCR法による特定の遺伝子の検出」を予定しています。
 各実験の前には、どのような目的でどのような操作を行うのかをグループ単位で事前学習し、発表します。実験の後には討論会を行い、実験で何がわかったか、それをほかの人に理解してもらうためにはどのように工夫して説明したらよいかを考えてみます。

3.課題研究 〜遺伝子のことを掘り下げて理解しよう〜
・グループ分けし、各グループの研究課題を決める。
・課題を解決するにはどのような遺伝子を解析すればよいか調べる。
・実験を行う。結果から何が言えるのかをグループ内で討議し、わかりやすいプレゼン資料にまとめる。
・研究の成果を発表する。質疑応答を通じてより理解を深める。
・研究の成果をレポートにまとめ、提出する。
 課題は、前半で学習した「PCR法」を使って解決できるものを選ぶ予定です。教員やTAのアドバイスを受けながら実験を組み立て、実施します。発表会では、実験の内容やその結果をわかりやすく説明するにはどうしたらよいかを考え、工夫してみます。そして実験で明らかにしたことが産業や医療の現場ではどのように活用されているか、将来どのような応用が期待されているかを考えてみます。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
高校の「生物基礎」を履修したか、していなくても遺伝子に興味があって実験が好きな人なら履修OKです。DNA、転写、RNA、翻訳、この4つの言葉を知っていれば予備知識としては十分です。理系学生はもちろん、実験をやってみたい文系学生の受講を歓迎します。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
実験や討論への参加(40%)、プレゼンテーション(30%)、レポート(30%)
遺伝子やDNAの基礎知識を用い、実験結果の発表や議論に積極的に参加できれば合格。
授業を5回以上欠席した場合は履修取り下げと判断し、評価は「W」とする。
教科書
Textbook
教科書は使用しない。授業に必要な資料はその都度配布する。
参考書
Reference Book
セミナー中に適宜紹介する。
課外学修等
Study Load (Self-directed Learning Outside Course Hours)
・発表内容の相談やプレゼン資料の作成を各グループで行い、発表会に備えて下さい。
・TACTのメッセージ機能を使って簡単な調べ学習や意見交換をします。積極的に参加しましょう。
注意事項
Notice for Students
本授業に関するWebページ
Reference website for this Course
担当教員からのメッセージ
Message from the Instructor
コロナ禍ですっかり有名になったPCR。遺伝子を用いた検査の代表格です。もちろんコロナの検査だけでなく、いろいろなところで使われています。実験をやりながら、PCRってどんなものか、さらに遺伝子ってどういうものかを理解することができればと思います(コロナウイルスのPCR検査を体験するわけではありません)。

高校での「問題」はその答えが教科書に載っていますが、実社会での「問題」の答えは教科書の中に見つかるとは限りません。そういう問題の答えをどのようにして見つけたらよいかを学ぶのが大学だと思います。自分で調べ、考え、仲間と議論し、自分なりの答えを導く習慣を身につけていただければと思います。この基礎セミナーが大学らしい学びの一つのきっかけになってくれればと思います。
実務経験のある教員等による授業科目(大学等における修学の支援に関する法律施行規則に基づくもの)
Courses taught by Instructors with practical experience
授業開講形態等
Lecture format, etc.
A-1) 対面授業科目(対面のみ)
対面授業の場合の講義室は、時間割B表(名大ポータル>教養教育院ページ掲載)を確認すること。