授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 本授業では、古代ギリシアからヘレニズム期に至るまでの主要な哲学者や学派の思考を、現代のテクノロジー(AI)を活用しながら、対話的・体験的に学びます。ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ストア派、エピクロス派など、多様な思考法の魅力をロールプレイやディベートを通じて実感し、社会・人生を捉え直すきっかけを得ることが狙いです。また、論理的思考力・批判的思考力を強化し、自律的に学びを深める姿勢を身につけることを目的としています。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | In this course, students will explore the major philosophers and schools of thought from Ancient Greece to the Hellenistic period by utilizing modern technologies such as AI. Through interactive activities—like roleplaying and debates—students will experience the richness of Socratic dialogue, Platonic ideas, Aristotelian logic, and the philosophies of the Stoics and Epicureans. The course aims to foster a critical mindset and logical reasoning skills. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | ・古代哲学に関する基本的な用語や概念(イデア、徳、中庸など)を理解し、自分の言葉で説明できる。 ・主要な哲学者・学派の主張と、その歴史的・社会的背景を把握し、比較・区別できる。 ・AIを活用した複数回の試行錯誤的な文献読解・対話を通じて、自律的に知識を探究し、疑問を深めることができる。 ・ロールプレイやディベートの場で、他者の視点を踏まえながら論理的かつ批判的に議論し、自分の考えを明確に伝えられる。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 第1回(対面): オリエンテーション+プリソクラティクス導入 第2回(遠隔): ソクラテス裁判の準備(AIによる史料探索・質問工夫) 第3回(対面): ソクラテス裁判ロールプレイ 第4回(遠隔): プラトン「洞窟の比喩」理解(AIと対話) 第5回(対面): 洞窟の比喩ロールプレイ 第6回(遠隔): 哲人王 vs 民主制への導入(プラトン政治論AI課題) 第7回(対面): 哲人王 vs 民主制 政策会議ディベート 第8回(遠隔): アリストテレス論理学の準備(AIで三段論法など) 第9回(対面): アリストテレス論証バトル・誤謬探し 第10回(遠隔): アリストテレス倫理・政治学をAIで探究 第11回(対面): アリストテレス徳論ディスカッション 第12回(遠隔): ヘレニズム諸派「哲学クリニック」準備 第13回(対面): ストア・エピクロス・懐疑派によるロールプレイ 第14回(遠隔): 新プラトン主義・総合的テーマAIリサーチ 第15回(対面): 哲学サミット(総合ディベート)・まとめ
各遠隔回では、AIとの対話課題を行い、質問文を改善・工夫しながら複数回のやり取りを試す。その成果を次回対面回でのロールプレイやディスカッションに役立てる構成とする。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 本授業の前提履修要件: 特になし(古代哲学の専門知識は不要)。 関連する科目: 「西洋哲学史演習I」や「西洋哲学史演習II」など。本授業では古代哲学の重要な原典を精読するため、より深く古代哲学を学びたい場合は併せて履修を推奨します。 履修条件を要しないため、どなたでも受講可能です。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 1)遠隔課題の提出(質問工夫レポート): 40% 各回(または隔回)で提示される論題に対して、AIとのやりとりを複数回試行した上で、どのように質問を改善したか、その結果どう理解が深まったかをレポート形式で提出。 評価基準: 必要回数の提出があること(最低限C評価)、質問改善の内容が論理的かつ主体的に検討されているか(B〜A評価)。
2)対面授業での活動参加・発言: 30% ロールプレイ、ディベート、グループディスカッションなどに積極的に参加し、議論を深める貢献があるか。 評価基準: ほぼ毎回参加し最低限発言すればC評価、議論を牽引するなど積極性が見られればB〜A評価。
3)最終発表または期末レポート: 30% 第15回もしくは別途指示された形で、学期末に学修成果をまとめて発表・提出。 評価基準: 古代哲学の主要テーマを整理し、AIとのやりとりやディスカッション結果を踏まえ、自分なりの見解を論理的にまとめること。
合格基準: 上記3要素合計で60点(C評価)以上を目安とします。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 必携資料: 授業内で配布する抜粋テキストや、オンライン上に提供する古代哲学原典(日本語訳)抜粋。
AI活用: 「ChatGPT」や「ヒューマニテクスト」を使用。 |
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参考書 Reference Book | | 伊藤邦武、山内志朗、中島隆博、納富信留(編)『世界哲学史1、2』、ちくま新書 内山勝利(編)『哲学の歴史〈第1巻〉哲学誕生、〈第2巻〉帝国と賢者』、中央公論新社 クリストファー・シールズ『古代哲学入門―分析的アプローチから』文景楠、松浦和也、宮崎文典、三浦太一、川本愛(訳)、勁草書房 その他のより詳しい参考文献は、適宜授業中に紹介します。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 時間が許す範囲で、より詳しい原典や関連文献を読み、ディスカッションで活用できるように準備して下さい。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する。『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | B-2)対面授業科目(一部遠隔:オンデマンドあり) |
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