学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0122907
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
社会学
科目名 【日本語】
Course Title
社会学講義Ⅰb
科目名 【英語】
Course Title
Lecture on Sociology Ib
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMSO3007J
担当教員 【日本語】
Instructor
福井 康貴 ○
担当教員 【英語】
Instructor
FUKUI Yasutaka ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 水曜日 3時限
Fall Wed 3
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
2年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
講義
Lecture
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
労働は人々が生活を営むための主要な手段であり、社会の編成と不可分の形で結びついています。したがって労働のあり方を様々な観点から吟味することで、私たちの生活や人生を形作る力学や、私たちが暮らす社会の特徴を深く理解することができます。この授業は、日本社会が形成してきた「働くこと」に関わるしくみや学問的な議論に対する理解を深め、日本の働き方や生き方を制約する力学を発見し、学問的に分析するための基礎的素養を身につけることを目的とします。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The aim of this course is to understand the mechanisms and academic debates related to work in Japanese society and to acquire the basic knowledge to analyze the arrangements of work and life sociologically.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
【到達目標】受講者が(1)日本的雇用システムや労働市場制度、日本の働き方の問題点等に関する基礎的な知識、および(2)働くことを学問的に捉えるための視点や概念、論点等に関する知識を身につけ、(3)労働を社会学的に分析する素地を作ることがこの授業の目標です。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
第一部では日本の労働の仕組みについて学ぶ。第二部では日本の労働の問題点を考える。第三部では労働現象を分析する視点や現代的な論点などを紹介する。

〈第一部 日本の労働の仕組み〉
1. 日本社会で働くということ
2. 仕事と賃金のルール
3. 日本的雇用システムの特徴
4. 学校から仕事への移行
5. 雇用管理
6. 人事評価と企業内キャリア形成
7. 賃金決定の仕組み
8. 日本の労使関係と労働政治
9. バブル崩壊以降の労働政策・労働法制
〈第二部 日本の労働の問題点〉
10. 雇用形態の多様化と不平等
11. 男女の働き方とケア
12. 働くことのセーフティネット
13. 日本型生活保障システムの課題
〈第三部 労働を社会学する〉
14. 労働を社会学する(1)
15. 労働を社会学する(2)
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件はありません。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
コメントペーパー(30%)、中間レポート(30%)、期末レポート(40%)により授業の到達目標の達成度を評価します.60点以上を合格とします。
教科書・テキスト
Textbook
担当者が作成した資料を配布しますが、配布資料を補うため以下の2冊をテキストとします。
西村純子・池田心豪編著,2023,『社会学で考えるライフ&キャリア』中央経済社.
今野浩一郎・佐藤博樹,2022,『マネジメント・テキスト 人事管理入門(新装版)』日本経済新聞出版.
参考書
Reference Book
濱口桂一郎,2009,『新しい労働社会―雇用システムの再構築へ』岩波新書.
濱口桂一郎,2013,『若者と労働―『入社』の仕組みから解きほぐす』中公新書ラクレ.
筒井淳也,2015,『仕事と家族―日本はなぜ働きづらく,産みにくいのか』中公新書.
小熊英二,2019,『日本社会のしくみ―雇用・教育・福祉の歴史社会学』講談社現代新書.
ナンシー・フレイザー,2023,『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』ちくま新書.
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
コメントペーパーとレポートでは、授業で学んだ内容をふまえて具体的な労働現象を分析する力や、関連文献を読んだ程度を評価します。したがって授業時間外での自主的な学習が必要になります。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
○利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。
備考
Others
本科目は社会調査士資格取得に必要なD科目「社会調査に必要な統計学に関する科目」に相当します。https://jasr.or.jp/for_students/get-sr/curriculum_sr/
授業開講形態等
Lecture format, etc.
B-1)対面授業科目(一部遠隔:同時双方向)として実施します。遠隔授業7回の受講方法(ZoomのURLなど)はTACT講義サイトに掲載します。