授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 世界史の中の重要人物、組織に関わる美術作品、遺跡を取り上げ、作品の背景にある歴史事情や物質文化の発展について理解を深めることを目的とする。資料として活用するのは、絵画や彫刻だけでなく、遺跡、建築なども扱う。内容は、宗教に関わるものを中心に集めて構成したが、歴史上の人物と美術がどのようにかかわるのかについて解説する。前提となるのは、美術作品、あるいは遺跡、出土遺物の状況をじっくり観察することである。特徴を自分の言葉で表現する中で、どのような疑問がわいたのか、その疑問を解決するためにどのようなアプローチをするのかを、受講生の皆さんと対話しながら進めていく。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course introduces masterpieces, archaeological sites, and artifacts related to epoch-making events in world history, as well as teach their historical backgrounds and the development of material culture. Through this course, students will be able to describe the characteristics of masterpieces and archaeological sites, and also learn to analyze them. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 1.作品や遺跡などの資料を仔細に観察し、様々な疑問点を抽出し、それをどのように解決していくのか、クリティカルな思考力を身につける。 2.授業で学んだ知識、方法を使って他の作品や遺跡を分析、理解することができる。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 1つの作品、あるいは遺跡を2回に分けて講義する。1回目は、遺跡、作品をじっくり観察し、特徴を文章として書きだしてもらう。その中で、どのような疑問がわいたのか、その疑問を解決するにはどのようなアプローチをするのか、受講生の皆さんから提案してもらう。2回目は1回目の授業で出された疑問が研究によってどのように解釈されてきたのかについて講義する。
第1回 オリエンテーション ①講義の目的と方法について ②授業の進め方、参考文献、評価方法について 第2回 ダレイオス1世とペルセポリス(2) 第3回 カ二シュカ1世とガンダーラ美術(1) 仏像誕生! 第4回 カ二シュカ1世とガンダーラ美術(2) 異教徒が仏教を受容した結果と波紋 第5回 ユスティニアヌス帝とハギア=ソフィア大聖堂(1) ハギア=ソフィアの建築的特徴と革新的技術 第6回 ユスティニアヌス帝とハギア=ソフィア大聖堂(2) ユスティニアヌス帝時代の宗教政策とその波紋 第7回 ササン朝ペルシャの王統とターク・イ・ブスターン(1) 帝王狩猟図 第8回 ササン朝ペルシャの王統とターク・イ・ブスターン(2) ササン朝ペルシャのアジア美術への影響 第9回 武則天と仏教美術(1) 龍門石窟奉先寺と擂鼓台 第10回 武則天と仏教美術(2) 宝慶寺石仏群 第11回 武則天と仏教美術(3) 大雲寺 第12回 大谷探検隊と伝スバシ出土舎利容器(1) 伝スバシ出土舎利容器について 第13回 大谷探検隊と伝スバシ出土舎利容器(2) 大谷探検隊コレクションの行方 第14回 山中商会と天龍山石窟(1) 日本国内の中国仏像の来歴 第15回 山中商会と天龍山石窟(2) 山中商会の活動 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 講義中に行われる質疑応答、ディスカッションへの取り組みとレポート課題試験の結果を合わせて総合的に評価する。60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 『世界美術大全集 東洋編 4 隋・唐』小学館、1997 『世界美術大全集 東洋編 15 中央アジア』小学館、1999 『世界美術大全集 東洋編 16 西アジア』小学館、2000 『世界美術大全集 西洋編 6 ビザンチン』小学館、1997 姜 尚中総監修『アジア人物史 第1巻 神話世界と古代帝国』集英社、2023 姜 尚中監修『アジア人物史 第3巻 ユーラシア東西ふたつの帝国』集英社、2023 阿部 拓児『ペルシア帝国』中公新書2661、2021 大月 康弘 『ユスティニアヌス大帝: 世界に君臨するキリスト教ローマ皇帝』山川出版社、2023 朽木 ゆり子『ハウス・オブ・ヤマナカ: 東洋の至宝を欧米に売った美術商』新潮社、2011 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』中央大学出版社、2018 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 毎回授業に合わせて、資料を配布するので事前に熟読しておくこと。自身の発表の際にはレジュメを作成すること。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | ※履修登録後に授業形態に変更がある場合には、TACTの授業サイトで案内しますので必ず確認してください。 ※授業での使用ツールや遠隔授業(オンデマンド型)の場合の教員への質問方法・学生同士の意見交換の方法等についてもTACTの授業サイトで案内します。 】 |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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