授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 日本の歴史において、天皇制が最も重要なテーマの一つであることは言うまでもない。
2016年夏以降、天皇の退位問題から、象徴天皇制に関する議論や話題が新聞・テレビなどで盛んに取り上げられた。そもそも、なぜ天皇制をめぐる議論が起こるのか。日本社会において、天皇とはどのような存在なのか。これを近現代史の点から考察することを目的とする。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The aim of this course is to help students acquire an understanding of the symbolic emperor system. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 本授業では、受講生が授業終了後に、近現代の天皇制についての知識を習得し、日本近現代史の方法論を説明できること、天皇制に対して自身の見解を持つことを目標とする。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | このシラバスを書いているのは1月末であるが、8月末までに『美智子皇后(仮)』(中公新書)という本の原稿を書いて提出していなければならない。 この授業では、その原稿に基づいて講義を行う(つまり研究したての内容で、まだ本としては出版されていない内容)。
美智子皇后は、象徴天皇制にとって大きな影響を与えた人物である。彼女について検討しながら、象徴天皇制や皇后の存在について考えてみたい。 併せて、天皇制研究の意味、近代史・現代史研究の方法論についても論じる。
おおよそ、次のようなテーマ・順序で論じる(それぞれにつき、1~4回)。
(1)近現代天皇制研究の潮流 (2)近代皇后の役割 (3)ミッチー・ブーム (4)皇太子妃としての模索 (5)「平成流」の伴走者
原稿を書いているうちに内容を変化させる可能性もある。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 期末試験によって評価を行う(レジュメ持ち込み可、2題出題するが1題は第1回目の授業時に問題を述べる)。100点満点中の60点以上を合格とする。 試験については、授業で扱った内容について正しく理解していること、天皇制に対して自身の見解を有することを合格の基準とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 森暢平・河西秀哉編『皇后四代の歴史』(吉川弘文館、2018年) 河西秀哉『皇室とメディア』(新潮選書、2024年)など。
その他、授業中に紹介する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 象徴天皇制については、様々な問題が新聞・テレビなどで報道されているので、それについて注目すること。 それらを見て、講義内容と比較検討すること。
また、日本だけではなく、各国の君主制に関する書籍などを読むこと。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する
※『履修取り下げ届』を提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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