時間割コード
Registration Code
0684500
科目名
Course Title
数学科教育法Ⅰ
担当教員
Instructor
伊藤 仁一 ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 火曜日 5時限
Spring Tue 5
対象学年
Year
2・3・4年、その他


授業の目的及びねらい
Goals of the Course
本授業は教科教育法のⅠとして,数学教育カリキュラムの考え方の基本を理解し,中高学習指導要領(数学)の内容を教材研究の形で体系的かつ実践的に学ぶことを主な目的とする。特に数学のもつ系統性に配慮し,現在大学で学んでいる学問としての数学と,自らの数学学習過程との関連を自覚的なものにすることが望まれる。また,ICTを用いた発見的授業や探究活動についても紹介する。
授業内容
Course Content / Plan
教科教育カリキュラムは目標・内容・方法・評価の4要素からなる。本授業は目標および評価にも触れつつ,主として内容を取り扱う。まず概論として教学教育の諸問題を,学問としての数学,実践としての教育の立場から学ぶ。続いて中等教育で学ぶ数学の内容を,学習指導要領に沿った教材研究の形で,指導上の観点・評価方法をも明確にしつつ体系的に学ぶ。
第1回:数学教育課程(カリキュラム)とは?:私達はどう数学を学んできたか?
第2回:なぜ数学を学ぶのか? 私達は何ができるようになるのか?:数学科の目標
第3回:数学の学力とは? 数学という言語
第4回:カリキュラム内容(代数的内容1)数の体系・量・文字式
第5回:カリキュラム内容(代数的内容2)代数・多項式・有理式
第6回:カリキュラム内容(幾何的内容1)初等幾何学・座標幾何学
第7回:カリキュラム内容(幾何的内容2)合同変換・相似変換・複素(数)平面
第8回:カリキュラム内容(関数的内容1)変化と関係(多項式関数・初等関数)
第9回:カリキュラム内容(関数的内容1)無限解析(微分・積分)
第10回:カリキュラム内容(統計的内容)不確定性・統計
第11回:問題解決プロセス ポリアの方法による問題解決の発表と討論
第12回:授業実践例(1)ICT機器を用いた事例(末永ライン・フェルマー点)紹介と討論
第13回:授業実践例(2)教育実習での事例紹介と討論
第14回:探究活動の事例 フレクサチューブの作成と考察
第15回:まとめと期末レポート課題について                                         
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
原則的に毎週実施する授業課題レポート(40%),中間レポート(30%)と期末レポート(30%)
で評価する。
履修取り下げの際に申し出を必要としない。授業課題レポート5回以上未提出または中間・期末レポート未提出の場合は「W」とする。
教科書
Textbook
高等学校学習指導要領解説 数学編理数編(ISBN:978-4-7625-0535-5)
中学校学習指導要領解説 数学編(ISBN:978-4-5365-9012-9)
文部科学省ウェブサイトからも取得可能
参考書等
Reference Book
授業中に適宜紹介する。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
原則として対面で実施する。Zoom等で行う場合は連絡する。