授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN) | | 本講義は、連携大学院制度のもとで、主に本学理学部数理学科、多元数理科学研究科の卒業生で数学や数学的手法・思考を活かして社会や企業の第一線で活躍をする専門家の方々を客員教員として招聘して行うものである。
社会や企業における数学や数学的手法・思考の具体的な活用内容を学ぶことにより、学生が数学の社会における有用性を知り、また自身の将来の進路の選択肢を広げることが可能になる。 |
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授業の目的 【英語】
Goals of the Course | | | This course is given mainly by specialists actively working in the society and companies applying mathematics and mathematical method/thinking. Students learn the usability of mathematics in the society, and widen their choices of future career. |
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到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)) | | 企業の現場でおこなわれている、業務、研究活動などの概観を理解し、数学がどのように使われているかを体得する。またそれらについて簡明に説明ができるようにする。
伊藤：
①情報セキュリティ技術者の役割を職種別に理解する。
②情報セキュリティの攻撃と防御の仕組みの基礎を理解する。
③ハッキング演習環境へのアクセスと演習の実践をする。
④情報セキュリティ技術者となるための学習計画を単独で立てられるようになる。
浅井：
IT業界における数学的思考の重要性を理解し、それを実社会の技術や課題解決に応用できるようになる。また、暗号技術や人工知能などの分野で数学がどのように活用されているかを学び、新たな価値を創出するための論理的なアプローチを身につける。
渡邊：
ソフトウェア開発工程が理解できるようになる。
トレーサビリティを意識したソフトウェア開発ができるようになる。
ソフトウェア開発工程における数学履修者ならではの着眼点に気付くことができる。 |
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到達目標 【英語】
Objectives of the Course | | The students aim to understand the overview of research and other related works at companies. They are encouraged to look for places where mathematics are employed. Also, it will be good that if they can explain these points to others.
ITO：
①Understand the roles of information security engineers by job category.
② Understand the basics of attack and defense mechanisms in information security.
③ Access and practice in a hacking simulation environment.
④ Be able to independently create a learning plan to become an information security engineer.
ASAI：
Understand the importance of mathematical thinking in the IT industry and be able to apply it to real-world technologies and problem-solving. Learn how mathematics is used in areas such as cryptography and artificial intelligence, and develop a logical approach to creating new value.
WATANABE：
Understand the software development process.
To be able to develop software with traceability in mind.
To be able to recognize the unique viewpoints of those who have taken mathematics courses in the software development process. |
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授業の内容や構成
Course Content / Plan | | 伊藤：
1.パスワードの保持と攻撃手法（レポート課題）
2.情報セキュリティ技術者の職種別役割
3.情報セキュリティ技術者に関する制度と倫理
4.演習環境（TryHackMe）の概要
5.TryHackMeを用いた演習の実演
ITO：
1.Password storage and attack methods (Report assignment).
2.Roles of information security engineers by job category.
3.Regulations and ethics related to information security engineers.
4.Overview of the training environment (TryHackMe).
5.Hands-on training using TryHackMe.
浅井：
1. IT業界における数学的思考
2. 暗号技術と数学の応用
3. 生成AIとベクトル空間
4. 数学的視点による課題発見と価値創造
5. ITと数学の融合による新たな価値創造
ASAI：
1.Mathematical Thinking in the IT Industry
2. Applications of Mathematics in Cryptography
3. Generative AI and Vector Spaces
4. Problem Discovery and Value Creation through a Mathematical Lens
5.Creating New Value with IT and Mathematics
渡邊：
※変更する場合もあります。
１．導入：背景にある定義とは？
２．要求分析：曖昧な言葉を定義するとは？
３．設計：漏れなく設計するとは？
４．実装：誰にでもわかるソースコードとは？
５．検査：バグがないことを示すとは？
WATANABE：
※There may be changes.
１．Introduction: What is the background definition?
２．Requirements analysis: What is the definition of ambiguous words?
３．Design: What is designing without omissions?
４．Coding: What is the source code that anyone can understand?
５．Test： What does it mean to be no bugs? |
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履修条件
Course Prerequisites | | 特になし
This course will be taught in Japanese. |
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関連する科目
Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria | | | レポートなどによる学習成果点で評価を行う。詳細については、初回講義配布資料で説明をする。 |
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教科書・テキスト
Textbook | | |
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参考書
Reference Book | | 伊藤：野溝 のみぞう (著)「7日間でハッキングをはじめる本 TryHackMeを使って身体で覚える攻撃手法と脆弱性」
浅井：なし
渡邊：なし |
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課外学習等（授業時間外学習の指示）
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | | 講義の復習を行うとともに、可能なら自主的に関連項目について調べる。 |
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注意事項
Notice for Students | | 講義実施の詳細については、初回講義配布資料で説明する。
講義担当は以下の3名です。
伊藤昭浩(おなかをすかせた)、
浅井琢(合同会社てねずっと )、
渡邊英樹(株式会社サンテック)
この講義は金曜日(３時限、４時限)または水曜日(３時限、４時限)に開講します。
学期中の日程および場所の変更はTACTと多元数理科学研究棟1F掲示板でお知らせします。 |
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他学科聴講の可否
Propriety of Other department student's attendance | | |
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他学科聴講の条件
Conditions of Other department student's attendance | | |
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レベル
Level | | |
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キーワード
Keyword | | 伊藤：情報セキュリティ、ハッキング、脆弱性、攻撃と防御
浅井：IT、数学的思考、暗号技術、生成AI、ベクトル空間、課題発見、価値創造
渡邊：定義、V字工程、トレーサビリティ |
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履修の際のアドバイス
Advice | | 伊藤：
いわゆるホワイトハッカーと呼ばれる人々は、ブラックハッカーの攻撃から資産を守る役割を担っています。その対象は個人情報や金銭にとどまらず、生活インフラや人命にまで及ぶため、情報セキュリティ技術者の責務は非常に重いものとなっています。
本講義では主に攻撃手法について解説しますが、攻撃と防御は表裏一体であり、両方を理解することが不可欠です。興味のある方は、ぜひTryHackMeの演習にも積極的に取り組んでください。
浅井：
数学的概念をITの具体的な技術と関連付けながら学ぶことが重要です。特に線形代数の基礎知識を抑えておけば、授業内容をより深く理解できます。また、授業の進行に応じてディスカッションや演習を行う可能性があるため、積極的に参加すると学びが深まるでしょう。
渡邊：
抽象的な顧客の要求の具体化や設計内容/検査内容の網羅性といった事項が
ソフトウェア開発において必要になります。
それらに対し数学履修者の視点からどうアプローチしていくかを紹介します。 |
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授業開講形態等
Lecture format, etc. | | | 対面で実施する、もしくは、TACTによる遠隔講義で実施する。 |
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遠隔授業（オンデマンド型）で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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