学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0161515
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2022年度入学以降
教育プログラム・分野・専門等
Major
哲学倫理学P
科目名 【日本語】
Course Title
[遠隔]ギリシア古典演習a
科目名 【英語】
Course Title
[remote]Seminar on the Greek Classics a
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMGC3115J
担当教員 【日本語】
Instructor
吉武 純夫 ○
担当教員 【英語】
Instructor
YOSHITAKE Sumio ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 金曜日 5時限
Spring Fri 5
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
2年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
演習
Seminar
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
エウリピデス『ヘラクレス』 作品論と講読


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
『ヘラクレス』は、最大の英雄ヘラクレスが狂気に見舞われた末の挫折と再起を描く劇である。彼は12難行の総仕上げとして冥界からの帰還を果たし、さらに、その留守中に迫害を受けて死に瀕していた家族たちを間一髪で救うという美挙を成し遂げるが、突如ヘラ女神のさしがねで狂気に襲われ、妻子を使い慣れた棍棒で殺してしまう。絶望に陥った英雄をやってきた旧友が慰め励ますが、どんな言葉も彼を動かすことはできない。しかし彼は嘆いた末に、独自の論理で、生き続けることを決意する。絶望と希望、恥と矜持、財力と友情の交錯の中に生きる人間の姿は、私たちに一つの生きる指針を示している。この問題を考えながらテクストを精読し、劇のより深い理解と味わいを目指す。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
In the play , Euripides depicted the frustration and the rally of the greatest hero Heracles after the raid of madness. No sooner than he completes his twelve labours by the safe return from Hades and splendidly rescues his family from threatening death under the persecution of the tyrant, he is suddenly maddened by the malice of the goddess Hera and kills his own wife and children by his club the very emblem of his strength. His old friend comes and tries to console him, but no words can save him from the depth of despair. After complaining for a while, however, the hero decides to go on living standing on a unique logic. The struggle of the hero in the complication of despair and hope, disgrace and pride, inteference and assistance shows us some principle of life that may guide us. This course explores such dynamics of the play through the examination of the original text.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
テクストの読解を通してこの劇の中にちりばめられた様々な意味(meaning)をとらえて、それを論証する能力を身に着ける。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
≪エウリピデス『ヘラクレス』 作品論と講読≫

まず、この劇を論じた論文を参考にしながら作品の提起している問題を掘り起こす。次に、それを意識しながら劇の原典テクストを読み進める。次のような手順で進めてゆく。

第1回 イントロダクション。
第2回 和訳テクストをもとに各自の疑問と考えを語り合う。
第3・4回 論文の内容を2週間にわたって検討する。
5回 プロロゴス部分の精読と検討。
第6・7回 第1エペイソディオン部分の精読と検討。
第8・9回 第2エペイソディオン部分の精読と検討。
第10・11回 第4・5エペイソディオンの精読と検討。
第12・13・14・15回 エクソドス部分の精読と検討。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
悲劇作品を考える意欲と、英語の論文を読む能力または努力が必要である。ギリシア語中級を履修したか、それと同等以上の読解能力のあることが望ましいが、履修中でもよい。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
平常点(5割)と、作品論レポート(5割)。作品論レポートでは、作品の問題点をどれだけ的確に把握し議論することができるかを見る。60点以上を合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
講読テクストは、Oxford Classical Textの Tom.II (J.Diggle ed., 1981) を使う予定。
論文は、選定後にプリントして配布する。
参考書
Reference Book
2冊のコメンタリーを参照する。
G.W.Bond, (Oxford UP, 1981).
S.A.Barlow, (Aris & Phillips, 1996).
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
●作品論に当たっては、まず翻訳で『ヘラクレス』を読み、自分なりの理解を持つ。論文については、速読の練習も意識し論文全体を読んで全体の主旨を理解するように努力する。絶えず作品に当たりながら、必要に応じてコメンタリなども見る。
●講読に当たっては、①まずギリシア語を白文でゆっくり読み、大まかな意味を推定する。②次に、分からない語を辞書で引きながらコメンタリを読み、テクストの意味を確認する。③近代語訳を読参考にする場合には、その訳に込められたあらゆるニュアンスがどこから来ているかを必ず細かく考えながら読む。④そのテクストの置かれたコンテクストを考えてみる。⑤授業の前にもう一度原典テクストを読み返す。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
利用する。(『履修取り下げ届』を期日までにTACTのメッセージ機能あるいはメールにより連絡した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、連絡をしない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。)
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
C-1タイプ。第4回までの授業は対面で行い、第5回以降はZoomによる同時双方向型の遠隔授業とする。